『財産分与』と『慰謝料』の考え方

『財産分与』と『慰謝料』。。。

離婚の際に、最終的に通る道です。

私も随分悩みました。もし、あの頃ファイナンシャルプランナーの知識があったら随分楽だったと思います。

これらのお金を受け取る人、受取らない人、受取れない人。

人それぞれですが、あなたならどうしますか!?

 

『財産分与』と『慰謝料』を受取らない人

ありがたいことに、私はきちんと頂いた人です。実は当初「お金なんて絶対にいらない」と思っていました。理由は、「あいつはやっぱ金だったんだ」と、元夫や家族に言われたくないから。共通の知人に思われたくないから。自分の維持とプライドで受取るのをためらいました。

私の場合は『修復』を心の底から望んでいましたので、『財産分与』の事を考えるのも嫌でした。考えるだけで、涙が溢れ、もうこれ以上元夫に嫌われたくないのと、勘違いをされる事に耐えられなかったのです。

しかし、夫婦問題を抱えて5年を経過した頃「もう修復は無理だ」覚悟しました。そして、どうしてもこの問題を通らなくてはならない時期が到来。当時、何の知識もない私は『財産分与と慰謝料』をもらうか否か、然るべき方々に相談を重ねました。

最終的には、法にのっとった形で戴くことにしました。今では、良かったと思っています。やはり、アラ50女性が一人で生活をしていくのは、簡単ではありません。特に、収入がご主人より少なかった方、自営業者だった方、専業主婦だった方は、離婚後の人生にスポットをあてて、しかるべきものを頂いた方が良いと思います。

 

『財産分与』と『慰謝料』をもらえない人

夫に借金がある場合、収入が少ない人の場合、分けるべき財産がない場合は仕方がない場合もあります。しかし、感情的に「とにかく別れたいからお金はいらない」と言い、中には子供も引き取り、大変な苦労をしている方も大勢いらっしゃいます。

お金の問題は冷静に判断すべきです。また、冷静な判断をしてくれる専門家に相談をすべきです。

日本人は「お金の話し」をすることをタブーとする文化が昔からあります。確かに、お金の問題で、トラブルを抱えるのは精神的に苦痛です。また、お金儲けの話をする、怪しい人がいるのが事実です。しかし、生きて行く上で、必要なのはお金でもあります。

夫婦共有だった財産に関しては、離婚を急がずに話し合い、きちんと頂きましょう。また精神的な被害、肉体的な被害を受けた場合は、慰謝料も正当に受け取って構わないものだと思います。

しかし夫婦のルールを犯してしまった人は、『慰謝料』の請求はしない方が懸命です。特に、自ら不貞行為をしたのに、かまってくれなかったパートナーのせいだと想い込み『慰謝料』請求にこだわる人もいます。(財産分与はできます)

そこは、お天道様が見ているでしょうから、潔く諦めた方が賢明です。

 

『財産分与』と『慰謝料』の考え方

基本的に財産分与は、結婚後夫婦が協力をして得た、収入や財産となります。例えば、家屋などの名義は基本関係ありません。また、その財産を取得するための、貢献度が問われてきます。例えば、夫は仕事三昧だったが、妻は夫の稼ぎで豪遊していた・・・などという場合は、貢献度は低く見積もられるでしょう。

一方『慰謝料』は、命や身体、自由や名誉、不貞行為などで、精神的に損害を受けたものへの損害賠償金となります。

日本においても、芸能人が「慰謝料1億円」とか、最高額は「10億円」などと言われていますが、これは稀なケースで実際の所は数十万円~300万円位のようです。

これは、結婚期間や年収にもよるので、一概には言えません。しかし、ここは離婚原因にもよりますが、離婚後の女性の生活を守るためには、もっと丁寧に考えなくてはいけないと思います。何しろ日本はまだまだ男尊女卑の傾向があり、男女平等指数は世界144ケ国中114位となっています。

 

慰謝料請求額は『ライフプラン』を立ててから

夫婦問題による、精神的な苦痛は、図りきれません。ある日突然、パートナーの浮気が発覚し、泣いている人を沢山知っています。そうなってしまった原因は、お互いにあるのかもしれません。しかし、問題発覚後の原因を作ってしまった側の言動で、傷が深まり、再起不能に陥る人もいます。

夫婦で仕事をしていた人は勿論、子育てや介護をしていた人、またご自身で仕事をしていたとしても、仕事に支障をきたした人も多いはずです。

それらは、しっかりと『慰謝料』を頂き、こころの傷を癒して、たちあがって頂きたいと思います。

 

もう二度と過去を振り返らないために・・・

そして

新しい道を開くために

 

前に進みましょう、何しろ人生100年時代です。一度や二度の失敗で、負けてはいられません!!!元気に再出発をしてください。そのためには、軍資金は不可欠でしょう。

『慰謝料』について、私は特に『新しい道を開くため』の資金をしっかりと頂くべきだと思います。離婚後手に職をつけるために、『自分への教育費』は必要です。資格を取得・維持するのにもお金がかかります。また、その間の生活費もしっかりと計算してフォローしてもらわないと「離婚には応じられません!!」という、強い覚悟も必要でしょう。

そこで必要なのが『ライフプラン』です。これは、ファイナンシャルプランナーの仕事の一環で、これから自分は人生でどの位のお金が必要なのかを計画し試算するもの。

私は離婚時にこの知恵があったら良かったなぁと思っています。案外弁護士さんでも、慰謝料の請求額は細やかにはしてくれないものです。

離婚する前に、しっかりと離婚後の生活資金について試算することが大切。感情的に離婚をしてしまうと後々苦労します。賢く生きて行きましょう。

もし、『慰謝料』の試算や、離婚時のお金の問題でお悩みの方は、FPとして、お手伝いをさせて頂きます。一緒に考えましょう。

 

『FPサービス』

↑ ↑ ↑ ↑ ↑

ご参照くださいませ ♪

 

関連記事

【YouTube】お金の学校  #5 離婚後の面会交流
#5離婚後の面合交流   離婚後、別れた子ども会える父親は3割とか。 しかし、成長期の子供には、両親は不可欠で、別れた配偶者に 「子どものことで助けられた」という話は沢山聞きます!!   もし・・悩んでいる方がいらしたら、ご参考にして下さい。   『離婚道場』 #5 離婚後の面会交流 ↑ ↑ ↑ よ……
【メディア実績】東洋経済オンライン連載『離婚したくなったら考える5つの判断材料』
東洋経済オンラインの連載コラムが更新されました。   ▼連載記事 「婚活」があるのなら「離活」もあってよい 離婚したくなったら考える『5つの判断材料』   よく聞く話かと思いますが「結婚するより、離婚する方がはるかにパワーを使う」という話。はい!私もその経験者ですが、この話は事実です。理由や状況は人それぞれですが、共通している……
【メディア実績】監修:ベネッセ『サンキュ!2月号』”離婚したいけどしない妻たち”
♡ 監修 ♡ ベネッセ『サンキュ!』2月号  ”離婚したけどしない妻たち” 根強いファンの多い、ベネッセ『サンキュ!』。 光栄なことに、2月号で4ページの特集の監修をさせて頂きました。   夫婦問題で辛い時 離婚して一番シンドイのは、「離婚するか否か」悩んでいる時期です。特に女性の場合は、報告が決まると「スッ!」っと行動をするもの……
【ご相談者様の傾向】負けないで♪『智慧あるものに怒りなし』
家庭内に問題があると安らぐ場所が失われて、追いつめられてくるものです。こうやってコラムを書きながらも、ご相談者さまのお顔が浮かび、心配な気持ちは拭えません。 夫婦問題を抱えている間は、様々な感情が日常的に顔を出してくるもの。例えば、浮気をされた場合に、最初はショックで悲しみのドン底ですが、その気持ちが、怒りや、心配や、時には希望が見えたり、またあきれたり。……