【問題解決の心構え】焦る気持ちを落ち着かせる 3つのアドバイス

今年の桜の開花は早くて、私は若干残念でした。なぜなら、桜の開花前の、幹や枝が、段々と色づいていく時が大好きなのです。BGMは『チェリーブロッサム』by松田聖子。新しく何かが変わる予感や、ワクワクする感じがして、胸が騒ぎます。

今は、そんな流暢なことを語れる様になりましたが、悩みのド真ん中にいた頃は「いつになったら悩みが解決できるのか」そればかりを考えていました。一日も早く、1時間でも早く、1分でも早く、問題が解決することをひたすら考えていたと思います。ご相談者さまの中にも「いつになったら解決するのでしょう?」「いつまでこんな状態を続けなくてはいけないのでしょう」そういって、焦る方が多いのですが、時間がかかる問題にはそれなりの理由があるものです。

 

桃栗3年、柿8年。私はいったい何年かかるの?

元々の私の性格は、スピーディ。なんでもテキパキ行わないと気が済まない人でした。そして、29歳で結婚してからは、何かと上手く行き、目標や夢が次々叶っていったのです。その時間軸が乱れ始めたのが、2008年の秋。私たち夫婦が次のステージに向かう時でした。

その翌年のGW、浮気が始まりました。そこに至るまでにも語りつくせない嵐の日々でしたが、やはり浮気をされた当初の辛さは、人生の中でも一番苦しい時間だったと思います。それから正式に離婚が成立するまでの5年弱、泥沼の中を泳いでいるようかの様な日々が続きました。そんな中、弁護士さんから言われた言葉に、何度も助けられました。

 

一日で解決できないことは、一週間で解決できる。

一週間で解決できないことは、一月で解決できる。

一月で解決できないことは、一年で解決できる。

 

焦る気持ちが湧く度に、その言葉を自分に言い聞かせてきたのです。でも一年が過ぎてしまいましたが自分で言葉を足しました。

 

一年で解決できないことは三年で解決できる。

三年で解決できないことは五年で解決できる。   

私の場合は『5年コース』でした(^^;

 

桃栗三年柿八年。植物が成長するにもそれぞれ個性があるように、問題解決にもそれぞれ必要な時間は異なります。なのでまずは、長期戦でのぞまなくてはいけないことの『覚悟』を定めてみて下さい。

なぜ、時間がかかるのか⁉ そこには理由があると思うのです。その渦中にいる時は気が付かないのですが、あとから振り返るとわかることが多々あります。

解決できない理由は『時はまだ』ということです。理由はそれぞれですが、必ずあります。カウンセリングの現場では、それをひとつひとつみつめ、ご相談者様と一緒に考えて行きます。整理整頓をしてみると、まるで『天から授かった時』の様に、必要な時間であったことがわかるものなのです。

 

待つのも修行、修行の中で大切なこと

前記したように、私は「待つ」のが苦手でした。夫婦問題の渦中では、どうしても早く解決がしたく、焦ってばかりいました。何か行動を起こさないと気が済まず、夫婦共通の知り合いに電話をしたり、元夫に度々連絡をしたりして、ドンドン嫌われる様な行動を起こしていました。普通、2~3度失敗すると気がつくのでしょうが、前向きな性格があだとなり、何十回と繰り返し、事態を悪化させてしまったのです。ご相談者の中にも、同じような状態の人がいます。お気持ちは、痛いほどわかるのですが、やはり傷つくのはご本人です。私はある時「待つのも修行ですよ」とある方に言われ、ハッとしました。そこで初めて、しつこくしてしまうことが問題を長引かせたことに気が付いたのです。

またある時「心の紐を長くする」ということを教えて頂きました。なぜかこの言葉は私にはピッタリで、腑に落ちました。「待つ」という状態の中には、我慢して行動を起こさない、ジッと耐える印象があったのですが「心の紐を長くする」というと、時間をかけて丁寧に対応する。そのように感じることができました。

さらに、啐啄(ソッタク)についても考えました。前職整体では、からだを治すという考え方ではなく、「からだを変える」という考え方で患者さんと接していました。そこで大切なのは、啐啄のタイミングです。例えば、かさぶたを無理矢理剥がすのではなく、自然と剥がれるのを待てば、傷口はきれいに回復しています。しかし、無理矢理剥がすと、また同じ傷が悪化し、同じことを繰り返すこともあるのです。そのように、物事も回復させる時間の必要性が徐々にわかっていきました。

結局、解決しない時間=待つ時間は、私のために与えられた時間でもあったのです。私が物事を思惟し、自分のものにする為に必要な時間。あの5年間は、苦しかったのですが、人生の後半の為には不可欠な時間でした。また、私たち夫婦は、一緒に仕事をしていた分、歴史が深かく、解決には時間も必要でした。

今、、、振り返ると、よくよくわかるのですが、それができなかった自分が、もったいなくもあり、かわいくも感じられます。

 

しくじり先生からの『待ち時間』の3つのアドバイス

夫婦問題にかけた5年は、決して無駄ではありませんが、もっと有意義な使い方ができたと思うことがあります。決して後悔はしておりませんが、もう少し賢くできたと思います。大切なのは、同じ問題を繰り返さないこと。その為には、よくよくその問題にある根本を「知る」ことです。失敗は成功の母ですから。

自分を省みる時間にする

まず最初は、相手ばかりを責めるのではなく、その事は一旦横に置いておいて、自分を省みる時間にしたら良いと思います。どうしても相手を憎んだり、嫌な部分がみえたり、責めたりしたくなるのが人間です。しかし、早期解決できる人は「自分を省みる」ことに長けています。そうは言っても、自分に嘘をつくのは良くない。感情には向き合い、思いっきり慰めてあげてください。その上で、相手を1つ責めたら、自分を1つ省みる。1つ相手を憎んだら、1つ省みる。そうしているうちに、あなたの器が広がってくるのです。以前なら、感情的になっていたのが、少しづつ冷静に考えられるようになります。

ここで得られた気づきは、一生の宝物になるはずです。

 

問題が解決した後の準備をする

夫婦問題において、解決は「修復」or「離婚」です。私は「なにがなんでも修復」としか思えず、自分を省みることはしましたが、この作業をしていませんでした。勿体なかったと思います。夫婦問題カウンセラーの仲間の中には、自分の為に資格を取得する人がいます。そこでドンドン強くなっています。問題の渦中では、「夫婦の時間がなくなる」=「自分の時間ができる」のです。そうしたら、その時間に、今までできなかったこと、勉強をその時間を使ってしてみては如何でしょうか!?これからは、離婚する、離婚しないに関わらず、「自立をする」時代ですから。

例えば修復なら、料理・マナー・お片づけ・美容・ファッション・教養・趣味・健康・語学などを中心に。離婚なら、資格取得・人間関係を作ること・自立のための勉強。お金の勉強は、「修復」「離婚」どちらの人にも必要な知識です。

自分の未来を幸せにする為の時間にすることで、新たな道が開拓される可能性もあります。人として、視野が広がり、あなた自身が輝きを増すことができる時間になるでしょう。

 

解決後のライフデザインを描く

反省思惟し、準備が整ったら、ライフデザインを描きましょう。私はなぜ、「夫婦問題カウンセラー」と「ファイナンシャルプランナー」の二刀流で仕事をしているかというと、ここなのです。夫婦問題の解決で大切なのは「離婚」や「修復」という形ではなく、将来の幸せです。修復できても「不幸」なら、それは本当の道ではないと思います。

問題が起こってしまったのは、やはりどこかに歪があったから。そこを整える期間だったのです。それに気が付き、新しい人生を描き、本物の幸せを手に入れてみてください。

ファイナンシャルプランナーの仕事のひとつに「ライフプラン」というものがあります。ライフデザインを立て、夢や計画を数値化するものです。そうすると、自分の未来がグッと近づき、不安が払しょくできるのです。

 

問題や課題を抱えていると、不安になる時もありますが、丁寧に物事を観察していると、小さな兆しに気が付きます。れはまるで、桜が咲く前に、幹や枝が色づき始める頃の様に。そこに気が付けるようになると、人生が明るくなり、楽しくなり、桜色に染まりますよ。

問題はチャンスです。問題から逃げずに、あなた様の人生の花を沢山咲かせて下さいませ。

 

関連記事

【つみたてNISA】:つみたてNISAの”デメリット”って何ですか?
2018年1月よりスタートした、少額投資税制優遇制度『つみたてNISA』。新しい制度を始める前にメリットを知ると同時に、デメリットを知る事はとても大事なことです。 しかし、投資活動において大切なのは、それぞれの個人の方の収入・資産状況・投資目的・家族構成・ライフプラン(今後の生き方)、それらの個別要素を考えることです。 なので、個人の方のご事情に添い、コ……
【ご相談者の声】夫を許せない!! 馬鹿だし自分勝手だし、どうしようもない。
夫婦問題を抱える人の多くが、パートナーを敬愛しすぎているか、ボロクソに責めているか、二極化しているように思います。弱すぎるか、強すぎるかですね。「相手は自分の鏡」と言われますが、まず相手を責める前に、自分を省みることも必要です。修復・離婚を問わず、今回の夫婦問題の根本原因を知っておくと、同じことを繰り返しません。   人のこころには鬼が潜んでい……
【メディア実績】離婚破綻を防げない「貧相な養育費支給」の実態 東洋経済オンライン
♡ メディア実績 ♡ 東洋経済オンライン 離婚破綻を防げない   「貧相な養育費支給」の実態   養育費を受取っているのは、わずか3割弱。 これは、隠れた国難ではないでしょうか。       今回皆様の、 熱いメッセージ投稿に胸が熱くなりました。   女性官僚が少ない日本では、……
連載:東洋経済オンライン「給与明細を隠す夫」に心を開かせる4つの技
  2017年12月からスタートした、 WEBサイト『東洋経済オンライン』の最新コラムがUPされました。 「給与明細を隠す夫」に心開かせる4つの技 ↑ ↑ ↑ 東洋経済オンラインは、純プレビュー月間2.5億。総プレビュー4億1千。 日本を代表するWEBサイトです。 そんな素晴らしいサイトに連載を持たせて頂けているのは・・感謝なこと……