コロナ渦、仕事を大幅に変更されるされる方からのご相談が相次いでいます。
優良企業でも将来安泰ではない!
人生って「まさか!」の連続ですよね。今月上旬「全日空、初の年間ボーナスゼロへ」というニュースが入り、衝撃を受けました。全日空の社員の方たちの多くは、いわゆるエリートの方ではないでしょうか。順風満帆に学生時代を過ごし、難関の就活の門をくぐって全日空に入社、2020年1月迄は(または&More)、経済的に自分が苦しむ状況に至るとは思わなかったと思います。勝手に・・心配しております。
築いたキャリアも突然の変化
最近、新しく出会う方で「旅行業界から転職しました」という男性二人とお目にかかりました。お一人は、行列ができることで有名な点心専門店の本部の方。もうお一人は、マンション管理業務の方。後者の方は、ご高齢なのですが、今までは医師の学会の為のツアーコンダクターをされていたとか。フリーランスで旅行会社と契約をし、収益を得ていたそうです。その方は「循環器の医師会専門」で、それぞれ得意分野の科があるとか。安定したお仕事だったのですが、当面見通しがつかず「管理会社にどうにか雇って頂いた」とおっしゃっていました。
予測するに、給与は大幅ダウンかと思います。慣れない仕事で、ご苦労も絶えないでしょう。今まで積み重ねた実績が、こんなにも簡単に変わってしまうのですね。
令和時代の資産形成の考え方
令和の老後のお金、資産形成は『WPP』と言われています。
Workinglonger …長く働く
Private pension …自分年金
Public pension …公的年金
3つの柱で、自分の老後のお金を作ろうね!という意味です。昔は、厚生年金受給者は『年金の柱』が1本あれば、おおよその夫婦の暮らしは成り立ちました。しかし、今の時代はそんなことは言っていられません。足りない方が多いのです。世帯年収も下がっていますし、寿命が延びています。いわゆる『長生きリスク』というものです。
大枠で、不足するお金の計算は下記の通りとなります。
老後不足するお金の計算方法
(年間の生活コスト+イレギュラーコスト)-公的年金収入=1年間で不足する金額
1年間で不足する金額×寿命-自分年金(個人資産)=潜在的に不足する老後資金
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上記で考えなくてはならないのは、「寿命」です。さて、この寿命ですが、あなたはいったい何歳まで生きるのでしょうか?
そんなのわかりませんよね。神のみぞ知る。そうゆう世界のものでしょう。しかし、自分の周りを考えてみてください。自分は何歳まで生きるのか?って。
例えば、私は今56歳です。母は68歳で亡くなりました。父も69歳です。意外と短命なのかな?しかし、先日102歳の伯母がなくなりました。祖母も40年前に99歳でなくなりました。もう一人100歳で亡くなった伯母もいます。存命の伯母も98歳と94歳です。95歳まで生きる可能性は極めて高いのです。
もし、母と同じ歳で亡くなったら、今の資産でどうにかなりそうです。しかし、100歳まで生きたら、かなりギリギリです。贅沢はできないかな?(笑)
寿命はわからないけど『仮説』で考える老後資金
「寿命」について悩んだ時は仮説を立てるといいでしょう。65歳から5年刻み位で試算をしてみる。そうするとみえてくることがあります。また、そこで急に何かを決めなくても良いと思います。頭の片隅に「今の預貯金のままでは、私は90歳以上生きたら老後破綻するわ」って。身の回りで、亡くなる方の話や、介護費用の話などが耳に入ると、考えがまとまってきますから。ここで、一番危険なのは「どうにかなるわ」とか、「私は長生きしないから大丈夫」という投げやりの考えかたです。老後、経済的に惨めな想いをするのは、惨めだし、周りに相当迷惑をかけます。
では、どの様に「老後資金」を増やすのか。世帯主の収入減少や離婚リスクから身を守るのは「自分でできる限り長く働く」ということです。
資格取得のオススメ
私は、離婚を機に19年間のキャリアを捨てざるを得ませんでした。元夫と会社を経営していたからです。正直、離婚するまで「まさか仕事がなくなるなんて」思いもしませんでした。今の全日空の社員の方と同じです。その時は現実を直視できず、信じられなかったですし、心も弱りましたし、不安にもなりました。なぜなら、私もそこそこの年収があったからです。しかし、アラ50の私を、同じような高給で雇用してくれる会社などありません。かと言って、時給で一生働くのはせつなかった。社会は、40歳を過ぎた女性の価値を高くはみてくれませんから。男性もしかり。高齢になるほど、働く場所は限られてしまいます。
人生後半の仕事って、やはり自分の満足感を感じられるものにしたいと思いませんか?
単に、年収や昇格だけではなく、そこに「やりがい」が若い頃より必要だと思います。今までとは、180度違う仕事をしたり、スキルアップしたりすることで、より仕事が面白くなりますよ。
私もFPになるなんて、考えてもみませんでした。しかしこの職業は、私にかけがいのない幸せを味合わせてくれています。運命のいたずらで、予期せぬことが起きても、そこから新たな人生が展開することもあります。困難を越えた時の喜びはひとしおです。
人生100年、誰もが波瀾万丈です!ぜひ、スキルアップをして道を切り拓いてみてください。
その際に、厚生労働省が提供しているハロートレーニングをご活用してみませんか?詳細はこちらのこちらのコラムをご覧くださいませ。
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<寺門美和子レギュラー執筆>
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